特殊環境軸受(セラミックベアリング・樹脂ベアリング)の特徴について

 CHIOBEA(チヨベア)が展開する特殊環境軸受(セラミックベアリング・樹脂ベアリング)には、通常の金属ベアリングにはない特徴があります。
今回は、その特徴について説明をさせて頂きたいと思います。

主な特徴は下記の7つです。
「耐腐食性」「耐熱性」「軽量性」「絶縁性」「非磁性」「無給油」「低トルク」

「耐腐食性」・・・構成部材がセラミックやエンジニアリングプラスチックであるCHIYOBEAは、耐腐食性があり、薬液(強酸やアルカリ)中でも使用できます。また、錆びない為、海水がかかる環境でもご使用になれます。ベアリングの錆が軸に移行する「もらい錆」の発生もなくなります。なお、材料によって耐性のある薬液が異なります。詳しくはお問い合わせください。

「耐熱性」・・・CHIYOBEAでは、高温鋼を使用した高温用軸受(TOVERシリーズ)を展開しています。また、総ボールのセラミックベアリングの場合、最大で1,100℃の耐熱性があり、高温環境下の搬送やファンなどの使用に適しています。

「軽量性」・・・セラミック・樹脂ともに金属と比較して軽量であり、ベアリング自体の軽量化を図ることができます。

「絶縁性」・・・セラミック・樹脂ともに絶縁性という特性を持っており、例えば電食(ベアリング内部に電流が流れる事で接触部分にスパークが発生し、局部的に溶融する損傷。ベアリングが使用できなくなる要因の一つです)の発生でお困りの際に効果を発揮します。一方で、セラミックの場合、炭化ケイ素を使用したり、樹脂の場合、導電性UPEを使用したりする事で導電性を持たせることも可能です。

「非磁性」・・・セラミック・樹脂ともに非磁性であり、半導体製造装置や医療用検査機器などで発生する磁場内で使用されるベアリングについて、磁界の影響を受けずに使用ができます。

「無給油」・・・特殊環境軸受(セラミックベアリング・樹脂ベアリング)の大きな特徴として潤滑材が無くても回転するという点があります。無給油で使用できるため、グリスの飛散が無く、クリーンな環境でご使用ができます。また定期的に給油が必要な箇所に使用する事でメンテナンスの軽減化を図る事ができます。

「低トルク」・・・セラミックベアリング・樹脂ベアリングともに無給油の為、回転抵抗が少なく、低トルクでスムーズに回転する事ができます。回転不良が発生する箇所やスムーズな回転が要求される箇所に適しています。

これら7つの特徴をいかしてCHIYOBEAは、金属ベアリングが抱える問題の改善のお手伝いをさせて頂いております。
金属ベアリングご使用中に、「ベアリングの腐食発生に困っている」「電食の発生が問題」「グリスの飛散を無くしたい」といった
問題を抱えられている際は、ぜひCHIYOBEAをご検討ください。