セラミックベアリングについて

「セラミックのベアリングがあるのですね。」
時々、お客様にかけて頂くお言葉です。
CHIYOBEAが展開するセラミックベアリング(セラミック軸受)は、内外輪とボールがセラミックのタイプです。

ベアリングは、金属製でグリスといった潤滑剤があって・・・というイメージをされる事が多いと思います。
CHIYOBEAは、セラミックベアリングを始めとした「特殊環境軸受」に特化して展開をさせて頂いています。

金属ベアリングをご使用中のお困り事を解決するセラミックベアリング

CHIYOBEAでは、内外輪がセラミック製のベアリングを「セラミックベアリング」、内外輪が樹脂(プラスチック)製のベアリングを「樹脂ベアリング」、内外輪がステンレス製のベアリングを「ハイブリッドベアリング」としてシリーズ化しています。
何れのタイプも「金属ベアリングをご使用の際に発生しているお困りの事を改善させて頂く」という改善提案をさせて頂く事が多いです。

例えば、「薬液のかかる環境で金属ベアリングでは腐食してしまう。」「金属ベアリングからグリスが飛散して困っている」「金属ベアリングでは電食が発生しており、電気を通さないベアリングを探している」・・・といった金属ベアリングをご使用中に問題が発生している事をお伺いし、改善の提案をさせて頂きます。

セラミックベアリングについては、3種類の材質でシリーズ展開をしています。
一番スタンダードなタイプは、内外輪が「ジルコニア製」のものです。
他に負荷能力や回転性能が高い、内外輪が「窒化ケイ素製」のタイプと導電性で耐熱温度が高く、様々な薬品に耐性がある内外輪が「炭化ケイ素製」のタイプがあります。
特に高い耐熱温度が要求される場合や導電性が必要といった特別な要求がない時は、ジルコニア製の一番スタンダードなタイプをお薦めさせて頂いています。
また、保持器やボールについても様々な材質を選択できるようになっており、お客様の様々なご要求に対してベストな組み合わせをご提案させて頂きます。

セラミックベアリングの特徴

セラミックベアリングには、下記のような特徴があります。
「耐腐食性」「耐熱性」「軽量性」「絶縁性」「非磁性」「ノーグリス」「低トルク」

セラミックベアリングは「ノーグリス」で使用する事ができます。
グリスを使用しなくても良い為、グリスの飛散がありません。
真空環境や食品や薬品といったグリスの飛散が好ましくない環境でクリーンに使用する事ができます。
また、ノーグリスで使用ができる為、液中でも使用ができます。製造工程上、薬液中の搬送が必要な際や水中でも使用する事ができます。
セラミックスは金属のように腐食をしない為、海水がかかる環境でも錆びずに使用が可能です。
また、ノーグリスの為、低トルク(小さな力)で回転させる事ができます。

他にもセラミックベアリングは高温でも寸法変化が起こりにくい、電気を通さない、磁力の影響を受けないといった特徴があり、
金属ベアリングを使用しており問題を抱えている、これから金属ベアリングを使用しようと考えているが何か問題がありそう・・・といった際に改善や問題発生回避の目的で検討されるお客様が多いです。

もし金属ベアリングをご使用中で、「グリスが飛散して困っている」「腐食が発生し、ベアリングの寿命が短い」「高温環境下でグリスアップの定期メンテに手間がかかる」などといったお困り事があり、改善をしたい際は、是非ともCHIYOBEAの特殊環境軸受をご検討ください。

製品ページ「セラミックベアリング:V-CERAシリーズ」はこちらから